突然ですが・・私は、着道楽です。
服が好きです!
子供の頃、デパートに連れて行ってもらうのが楽しみでした。
ワクワクして、今のテーマパークのような感じです。
デパートの主力商品と言えば、なんと言ってもファッションですね。
社会人になってから、服はデパートで買っていました。
お気に入りの店舗は、私の癒しです。
好きな服は、パワーやエネルギーを与えてくれます。
私にとって服とは、実用だけで着るものでは無いのです。
生きがい・・に近い感覚があります。
コロナの流行をきっかけに、人々の行動も変わりました。
服は店舗に出かけて買う⇒ネットで買う・・
アパレル業界・小売店(デパート業界)も、先行き厳しい状況です。
服好き・デパート好きの私としても、心配です。
そんな私が、服に愛を込めて書きました。
一枚のシャツのストーリーです。
一枚のシャツ
写真は、20年以上前のシャツです。
「マーガレット・ハウエル」で買いました。
イギリスのデザイナー、マーガレット・ハウエルのファッションブランドです。
いつかは着れるようになりたい・・憧れでした。
マーガレット・ハウエルは、こちらからご覧くださいね。
http://www.margarethowell.jp
実現したのは、30代の頃・・ずいぶん大人になってからです。
始めて買った服が、この白いシャツなのです。
黄ばみや襟にうっすら染みついた汚れもあり、歴史を感じます。
襟のタグのデザインも、現在とは違います。
まだ現役で、今でも(時々)着ているのです。
私の大好きが詰まったシャツです。
シャツは、マーガレット・ハウエルの神髄です。
お気に入りのシャツが見つからない!
美容院で何気なくみていたファッション雑誌です。
一枚の写真のコーディネイトに目が釘付けに・・
白のシャツ+黒のカーディガン+黒のパンツ
モノトーンの究極のシンプルなコーディネイトです。
そして、私の大好きなスタイリングでした。
写真のコーディネイトに憧れ、真似をしたくなったのです。
例えると、洗練された大人の女性・・でしょうか。
俄然、白いシャツが欲しくなったのです。
それまでは、流行の服を着ているだけでした。
どちらかと言うと、甘めの服を好んで着ていた私です。
シャツよりブラウス派でした。
(ワイシャツのような)シンプルなシャツは持っていませんでした。
若さだけの時は過ぎ・・
私らしさを表現する服&スタイリングを、模索していた頃です・
そこから、私の白いシャツ探しが始まりました。
たくさん売っていますが、欲しいシャツには巡り合いませんでした。
そんなある日・・
デパートの隅にあった(目立たない?)小さな売り場でした。
ウィンドウの服に惹きつけられた私は、足を止めました。
そこに、探し求めていたシャツがあったのです。
マーガレット・ハウエル
「マーガレット・ハウエル」となっていました。
いつか着たいと憧れていた 、マーガレット・ハウエルでした。
店舗(売り場)があるとは、知りませんでした。
マーガレット・ハウエルの作る服は、リアルクローズ(現実性のある服)です。
カジュアルさもあり、日常で着られる服です。
ただし、高級な日常着です。
マーガレット・ハウエル(Margaret Howell )
イギリス(イングランド)出身のファッションデザイナー、
又は彼女が立ち上げたファッションブランドである。
機能性を重視した、シンプルかつモダンなデザインの服で知られている。日本では1981年ブランド展開を開始。
ウィキペディアより引用
1999年には神南に旗艦店、2009年には代官山にMHL.のオンリーショップがオープン。2014年には世田谷と吉祥寺にカフェ併設店がそれぞれオープンしている。
思い切って中に入ってみました。
小さな売り場に、服が整然と陳列されてありました。
わぁ~・・!!
もう~、完全に私好みの服ばかりじゃないですか!
私は、こういう服が好きだったんだ!
思い出したように、感情が湧き上がってきたのでした。
元になっているのは、母国イギリスの昔からの伝統的な服。
それらを現代に合うように、モダンにデザインされているのです。
見てるだけでも(素材が)上質なのが分ります。
一瞬で心を奪われてしまいました。
マーガレット・ハウエルの白いシャツ
ハウエルが本格的に衣服を手掛けるようになったのは、フリーマーケットで売られていた1920年製のシャツを見つけたのがきっかけだった。
ウィキペディアより引用
そのシャツの出来栄えの良さに感銘を受けた彼女は1972年、メンズシャツの製造・販売を始める。
彼女が手掛けたシャツは、当時イギリスにおいて主流であったプレスのきいたシャツとは異なり、プレスをきかせていない、ゆったりとしたシルエットをもつものだった。
探していたシャツがあるかも?・・
思い切ってスタッフに声を掛けてみました。
私の気持ちを察するように、
手際よく、2枚の白のシャツを選び、並べてくれたのです。
1枚目は、オーソドックスな、スーツに合わせるようなシャツ
2枚目は、シャツの雰囲気を残しつつ、デザインしたシャツ
可愛い!・・絶対欲しい!
ピンッ!・・一目惚れでした。
瞬時に買うことに決めたものの、どちらにするか迷っていました。
雑誌のコーディネイトには、1枚目が似合うのですが・・
好きだと思うほうを買うのが良いですよ!
スタッフがアドバイスしてくれました。
悩んだ末に決めたのは、2枚目のシャツでした。
シャツのコーディネイト
心を整理しながら・・気に入ったところをまとめて見ました。
- ブロードの生地
- 襟の丸み
- 胸ポケットの、丸い形
- 短めの着丈(合わせやすい)
- 袖の長さ(8分袖位)
- シルエット(着るとラインが美しい)
- 縫い代が全て袋縫いになっている
シンプルなシャツは、ともすれば無難になりがちです。
このシャツは、違います!!(威張ってます)
実際に着ていたコーディネイトを、ご紹介しましょう。
シャツ + デニム or 濃い色のワイドバンツ(フルレングス)
シャツ + 膝丈のフレアースカート(濃い色の無地)
黒のロングカーディガン + シャツ + チノパンツ(ベージュ)
襟無しのワンピース + シャツ(インに着て襟を見せる)
シャツ + 濃い色のテーパードパンツ(8分丈)
服好きの私は、仕立てを見るのも好きなんです。
裏の始末された袋縫いを見てると、美しいな~と思うのです。
実は・・
勿体なくて直ぐに着れませんでした。(貧乏性です)
このシャツは、普段着るシャツです。
ですが安い値段ではありません。思い切って買った一枚でした。
家に戻り、ハンガーに掛けたシャツを眺めていました。
アイロンが掛かった、真新しいシャツです。
あれから、時が過ぎました。
年数は経ちましたが、それを感じさせないシャツです。
へこたれた感じはありません。さすがです。
更に時が過ぎても、
このシャツだけは、絶対処分できないだろうな・・
私のスタイルを作っている、元になったシャツなのです。